赴任前は品質管理関係を専門に従事していましたが、中国では工場責任者として赴任し会社運営全般の経験をすることができました。現在は本社の部品調達、生産管理および営業を統括する業務本部に所属していますが、海外勤務の経験が大いに役立っています。

中国の思い出
まずは言葉の違いにより現地社員やローカル企業様との意思疎通に苦労した印象が深いです。特にIATF16949自動車産業品質マネジメントシステム認証の質疑応答に通常の2倍以上の時間をかけてやっとお互いを理解したこともありました。
工場運営では新型コロナ感染拡大時期のゼロコロナ政策で当局からの指示による突然の工場稼働禁止、PCR検査の全社員実施など、業務の調整に苦労しました。
街の様子は出向前に持っていたイメージとは大きく異なり、中国ではスマホによる決済、タクシーアプリ、宅配、新型コロナ対策など、IT化が日本に比べ進化していることに驚きました。また赴任5年間でインフラを含め先端技術の進歩の速さも実感しました。自動運転、空飛ぶ車などすでに一部では実用化されています。
プライベートでは業界を超えたさまざまな在留邦人と仲よくなることができ、海外赴任者ならではの交友関係が築けたこともいい思い出の一つです。
海外赴任のススメ
赴任地の常州市は上海から新幹線で約1時間なので田舎といった感じはなく、地方都市といった様相で日本人も多くいましたので住みやすかった印象です。また、出張を含め各地に出かける機会があり、中国の広大さを感じたり地方の歴史に触れたことも私にとっては良い体験であったと思います。
社内には20代で海外赴任を経験した者もおり、海外での色々な経験を活かし活躍している社員も多数います。もし機会があれば海外赴任の経験をしてみるのもありだと思います。
